りぼん作品データ集 ユキノシタ/銀ヤンマ

作品名ユキノシタ作者名銀ヤンマ
収録RMCほっぷすてっぷデビュー!B 掲載号平成15年 りぼんオリジナル6月号
[ストーリー]その冬は一段と寒かった・・・。

クラスメイトの佐倉さんが明日転校することになった。
でも佐倉さんは主人公・ハジメに対してはクールで、いつも言い方にトゲがあるので話したこともあまりない。
ハジメは佐倉さんは僕のことをきらいなんだろうと思った。

その日の放課後、偶然佐倉さんと靴箱で二人きりになった。
ハジメは気まずいので早く帰ろうとした。そのとき!ハジメのかばんにつけていたキーホルダーが佐倉さんの目の前に落ちた。
佐倉『これ、かわいいね。』
ハジメ『いいっやるっあげる佐倉に』
佐倉『ありがと』 笑っていた。
そんな表情、(僕に対して)はじめてみた・・・
恐竜、すきなのかな。

一緒に帰った二人。きまずい雰囲気。話しかけても『そだね。』しか言わない。
そこに車がきた。佐倉をかばったハジメ。すると佐倉がこけてしまった。『だいじょうぶ?』と聞くと『平気』といって、また気まずい雰囲気。
『じゃね』『また明日』
また明日なんていうのはこれがはじめてで、これが最後・・・
まだ、二人とも、佐倉が恐竜のキーホルダーを落としってしまったことに気づいていない・・・。

次の日雪が見事に積もっていた。
と、そこに佐倉がいた。
『なにしてんのー?学校遅れちゃうよー・・・』
『別にっ雪遊びっ』
そういえば、今日で佐倉とお別れだ。
最後の日なのに、佐倉はすぐ帰ってしまった。
さよならぐらいいえばよかったかな?ハジメがそう思っていると、朝とおんなじ場所で、また雪を掘っている。
『おい佐倉、朝からそこでなにしてるの?
 もしかしてなにかさがして・・』
『来ないでっ
 ほっといてよっ遊んでるだけ!』
『じゃあねっ転校先でも元気でなっ』
『さよなら』
なんだこの別れ方・・・なんだこの空っぽ感は・・

その日の夜、ハジメに電話が。
『さくらちゃんいなくなっちゃた!
 まだ帰ってこないって・・』
ハジメはさっきとおなじ場所に行った。
佐倉はやっぱりそこにいた。
『もーいったいなにやってんだよ』
『ないの
 ここに落としたと思うけど雪積もってどこあるかわかんない』
『なにさがしてんの?』
『恐竜』
『あのキーホルダー!?
 あんなもんどこにでも売って・・・』
『あれじゃないと意味ないの!
 ハジメくんがくれたから・・・』
そうか、明日にはもう、この子はいないんだ。
そうだ・・・僕はきっと佐倉がすきなんだ。
『だめだよないちゃ・・・目につららできちゃうよ。』
『え』
『だからあたしはがまんしてんのに・・・っ』
『もーなんなのハジメ君・・・別れるとき悲しくならないように 嫌いになろうと思えば思うほど・・』
『てかもう雪さわんなよ』
カタカタ・・
『ほんとはみんなと・・ハジメくんと別れるのつらいよ・・悲し いよ・・っ』
嫌われてるんじゃなかったのか・・・

『あの恐竜さ、春になって雪が解けたらきっと見つかるよ。
 そしたら僕が届けにいってあげる。佐倉の所へ。』
『うん・・・絶対ね』
『うん約束』

春になったら また会おう・・・・・
[感想]つい長く書いてしまいました><
すっごく感動します!
絵もとってもかわいいです!
素直じゃない佐倉とやさしいハジメに胸きゅんですwwww
登録者なつみかん登録日2005/08/24 14:58:58

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